2009年09月11日

中村俊輔@エスパニョールの話

中村俊輔の周りがどうも騒がしい。

クラブレベルでは開幕戦の出来がどうだとかいう議論がバタバタとあり、代表レベルでは本田とのポジション争いがどうだという議論が白熱している。

しかし、その背景で中村が僕が彼を見る様になって以来のここ10年の間で、最大の不調期に入っているのではないかという懸念については議論が無いように見える。そのことをここでは少し話しておきたい。

エスパニョールでの中村は、居場所がない。

(1)彼が最も得意とする、ボールを受けて、パスを散らしてチームの攻撃をオーガナイズをする役割は、ベルドゥという、デポルで頑張っていた人材が、あるいはベテランのデラペーニャがやるはずである。真ん中の低めの位置でのポジション争いでは、中村は不利である。足が遅いから。

(2)そうなると、サイドのMFにはドリブラー、リスク・テイカー、得点に直接つながるタイプの選手が望ましいが、中村はもう少し古いタイプのMFである。(敢えていうならジダンみたいに)

(3)ジダンみたいなMFをサイドに配置するトレンドは既に少なくともスペインでは去っている。(研究されつくしている。)だから、中村としては、3MFのインサイドハーフをやるか、今のベルドゥの位置を奪取するかしないと、持ち味がでない。

こうした条件下で、中村のサッカービジョンはかなりぶれており、能力的には申し分ないのにもかかわらず、エスパニョールでも、代表でも判断にぶれが見える。良く走っているし、一生懸命仕事を見つけようとしているが、イマイチ迷っているというか…

その点、本田は明確に仕事が見えているので、ぶれがない。彼のプレースタイルも現代的だ。

ただ、代表の問題は、日本代表が一昔前のモデルで戦っているので、却って中村の方がフィットし、本田の方が苦悩するという状況が生まれてしまう。しかし、僕の予想によると、中村がエスパニョールでフィットするにつれ、日本代表では徐々にイメージをあわせづらくなるのではないかと思う。

そもそも日本代表は、今回の二連戦で、「崩された訳ではないのに失点」というレベルの違いを見せつけられた訳で、(つまり、個人能力の差というのもあるし、どこでどの程度詰めないと得点されてしまうか、という守備のセンシティビティの差でもある)日本代表は、やはりグループ突破は難しいか、という印象を新たにするのだが、さてはてどうでるか。

僕は、日本代表を過小評価する傾向があるので(苦笑)まぁどうなるか分からないけど、ともかくベスト4は無理だと思う。笑
posted by よしき at 15:33| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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